導入
今回はデスクツアーやデスクレシピなどでよく見る定番の引き出し収納、IKEAのALEX(アレクス)についての話だ。
これは本当によく見る。インスタでデスク環境の投稿を見ると体感8割くらいのデスクで使われている。盛っていない。
それ故に今からデスク周りを作りたい!という人の多くはこのキャビネットの購入を一旦検討するハズである。
ただIKEAはどこにでもあるわけではない。これを書いている2024年12月現在で日本のIKEAは13店舗だ。(配送センターはもっとあるが)
こう見ると実際にIKEAに足を運んで実際に商品を見て購入できる人というのはかなり限られているのではないだろうか。
つまりは実物を見れずに購入する人もかなりいるということだ。
ただしIKEAの家具の注意点として、組み立てが必須なことが挙げられる。
おそらくネットで購入して「思てたんと違う!」「組み立てられん!」といった事態が全国で多発しているハズなのである。
なので今回はこのかなり売れているであろうキャビネットのALEXをネットで購入し、悲しい、辛い目に遭う人を少しでも減らしたいという目的もありつつ、この記事を書いている。
もちろんモノ自体は素晴らしい。コスパも最強だ。
ただし実際に自分で組み立てて使用していて気になった点もあるのでその辺りも触れていきたいと思う。
IKEA ALEXとは
誰もが知っているような書き方をしてしまってはいるがもちろん知らない方もいるだろう。
ALEXはIKEAの引き出しユニットのシリーズの名前で、いくつか種類もある。
↑これはおそらく最も売れているオーソドックスなタイプだ。ホワイトは10,000円ポッキリ。
↑こういった扉タイプのものや、
↑最下段がハンギングフォルダー用収納になっているものもある。
他にもワイドタイプのものや背の高いものなど、種類は豊富だ。
その他サイズなど詳しくはホームページを見てほしい。
ただこれだけでデスク周りの人気を勝ちとっているわけではなく、このALEX自身もデスクの一部として使うことができる。それがこういった天板を組み合わせて使う方法だ。
天板もIKEAのものでこれ以外にもいろんな組み合わせができる。
デザインもシンプルかつモダンで無駄がなくいい意味で「引き出し感」がない。
そのためゲーミングな世界観の邪魔をすることもない。
そして安い。
こりゃ売れるわけである。
車持ちの成人男性以外はネットで買え
これを読みながらALEXの購入を考えている方がいたら強くお伝えしたい。
あなたが車持ちの成人男性でなければネットでの購入をお勧めする。
というのも、IKEAの組み立て家具はかなりコンパクトにダンボールに詰め込まれている。
このALEXは81cm×59cm×11cmに収められており、重さが30kg弱ある。
コンパクト(と言っても大きい)が故に密度がものすごく、かなり重く感じる。
女性一人では到底部屋まで持って行くことは難しいだろう。僕もヒーヒー言いながら持ち帰った。
ましてや公共交通機関なんか利用できるわけがない。
つまりあなたが車持ちの成人男性もしくは連れに車持ちの成人男性がいない限りはネットで購入する方がベターだろう。
もちろん店頭で購入して配送を申し込むのもアリだ。
送料は?
ネットで買え、配送をしろと言われたら気になるのは送料だ。
まずはIKEA Familyメンバーへの登録をしておくのはマストであるということ。登録は無料だ。
登録しておくと送料がお得になるだけでなく、月替わりで特定の商品を会員価格で購入できたりするのだ。
その上で荷物の3辺の合計が160cm以内かつ1つの荷物の重さが30kg以内であれば小物配送で送ってくれる。
かつ合計金額が10,000円以上であれば小物配送の送料は無料だ。
つまりALEXはドンピシャで送料無料ラインに存在している。むしろこいつが送料無料ラインなのではないかと思うくらいだ。
ただし上で一番オーソドックスなもの、と紹介したデザイン以外のものはサイズや金額で送料無料ラインに乗っていない可能性があるのでそこは注意してほしい。
組み立て時の注意点【罠】
レビューを見ていると概ね高評価なのだが、散見されるのが「引き出しが途中までしか開かない」というレビューだ。
単純に不良品を引いた可能性ももちろんあるが、これは自分も同様の状態になり、よく調べたところある重大なミスをしていることに気がついたのだ。
これは家具の組み立てに慣れているほどハマりやすい罠なのではないか、と思ったのでぜひ共有しておきたい。
お前が勝手にハマっただけ?許してほしい。
僕の引き出しが途中までしか開かなくなる原因は、「引き出しの側面とスライド用のレールを止めるネジの方向が逆」であることだった。
詳しく見ていく。
おそらく全体的な組み立て自体は、引き出しがある分工程は多いがそこまで難易度が高いものではない。
引き出し側面にとスライドレールをネジで止める工程があるのだが、自分はこのネジを勝手な先入観からレール側から回して止めてしまったのだ。
そうするとレール側にネジの頭が少し飛び出ることにはなるのだが、レールだし隙間もあるからうまく避けてくれるだろ、思いスルーしてしまった。
そうして引き出しを差し込んでみると、どうも途中で引っかかる。思い切り動かせば乗り越えてくれるのだが流石に様子がおかしい。
そして説明書をよく見直したところ「ネジを逆からしめている」という過ちに気がついたのだ。
こうしてネジを外し引き出しの内側からレールを止めてあげることで無事に引き出しがスライドしてくれるようになった。
引き出しが開かないと言っている方全てがこの過ちを犯しているわけではないと思うのだが、おそらくやってしまっている人は結構いると思う。
せっかくネットで購入して組み立てたのに引き出しが開かない!と憤慨してレビューに星1をつける前によく見直してほしい。
「ネジ、逆になってないですか?」
他の改善点
キャスター
実は1,000円で別売りのキャスターがあり、自分はこれがあった方がデスクとの高さが合うため購入した。
https://www.ikea.com/jp/ja/p/alex-castor-black-10480612
ただこのキャスター、ロックが付いていない。そこに言及するレビューもいくつかある。
それ故に引き出しを出すとレールの抵抗に負けてキャスターごとALEX本体が動いてしまうという本末転倒っぷりだ。
とりあえず引き出しのレールにKURE5-56をシュッとやることで事無きを得た。
個体差もあるだろうがそもそも引き出しの滑りが渋い気はするので、キャスター不使用でも5-56は吹いておいた方が快適に使えると思う。
それかIKEA様にはロック付きのキャスターを発売していただきたいところだ。
引き出し内に飛び出るネジ
再び僕が罠にハマったネジの話なのだが、引き出しの内側から止めるが故に、内側にネジの頭が少し飛び出る。
これが微妙に邪魔なのだ。
引き出しの中に無印の収納ケースなどを入れているのだが、このネジの頭が飛び出ているせいで端に詰めることができない。
このネジがある限りシンデレラフィットする小物入れを置くことは不可能だろう。
板のネジ穴を少し加工すればヘッドの小さいネジを使ってツライチにすることもできそうだが…
IKEA様、改善お待ちしてます。
まとめ
以上のように多少の欠点はあるものの、総合的にはとても良いキャビネットだ。
デザインよし、値段よしであれば多少のネガには目を瞑れる。
ただしネットで買う方は現物を見れない。
購入した後にこれらの欠点が許容できない方もいるかもしれないので、この記事がもし購入を迷っている方の助けになれば幸いである。
https://www.ikea.com/jp/ja/p/alex-drawer-unit-black-brown-00473551