今回は導入したてホヤホヤの新型のMac miniについて。
今回購入したモデル
2024年11月に発売されたM4チップ搭載の新型Mac mini。
94,800円の一番リーズナブルなモデルを選択。
今回の新型はM4チップ搭載と小型化で話題になっていた。
スペック
スペックを見ていこう。
10コアCPU、10コアGPU搭載のM4チップ、16GBのメモリ、256GBのSSDを搭載しており、一般人が使用する分にはなんの不自由もない性能だと思われる。
端子は前面にUSB-Cポートが2つ、イヤホンジャックが1つ。
そして裏面には電源用の端子、イーサネット端子、HDMI端子、そしてThunderbolt4端子が3つ。
Thunderboltって何だ???
Thunderbolt端子って? USB-Cとは?
Thunderbolt端子、最近アップル製品でもよく見るけど何者?USB-Cとは違うの?
おそらくこんな認識の方が多いのではないだろうか。僕も調べるまでそうだった。
ただ調べてみるとどうやらすごいやつのよう。
Thunderboltの変遷
Thunderboltは、2011年にIntelとAppleが共同開発したデータ転送規格。
高速通信が可能、強力な給電能力であることがウリで、最初の頃はMini DisplayPortという端子を使用しており、USB-C端子ではなかった。
Thunderbolt3から端子がUSB-C端子になり、2024年11月現在Thunderbolt5まで進化している。
ちなみに、Thunderboltは端子に専用の矢印稲妻マークがあり、これがないと正式にThunderboltを名乗ってはいけないようだ。
このマークが無いのにThunderboltを名乗るケーブルもたくさんあるっぽい(認証を受けていないだけでスペックは満たしているものもあるようだが)
USB-Cとの違い
USB-Cとはあくまで端子の規格のことを言うので、「ThunderboltがUSB-C端子を使っている」という言い方が正しい。
USB-Cケーブルとういう大きな括りの中で、限られたスペックを持つ選ばれたものだけがThunderboltを名乗れると言うわけだ。
Mac mini M4に搭載されているThunderbolt4とは?
今回購入したMac miniにはThunderbolt4が3つある。
Thunderbolt4に必要なスペックは簡単だが以下の通り。
データの最大転送速度 | 40Gbps |
PCleの必要転送速度 | 32Gbps |
ディスプレイ接続数 | 8K1台or4K2台 |
電力の最小出力 | 15W(PD非対応の場合) |
USBとの下位互換 | 必須 |
Thunderboltとの下位互換 | 必須 |
最大転送距離 | 2m |
このおかげで、複数のモニターへ出力や電力が必要な機器をたくさん繋げたり、更にドッキングステーションなどを繋げば爆速でデータ通信ができる、というわけ。
また基本的に下位互換が可能なので、極端ですが最新のThunderboltを買っておけばUSB-Cケーブルで困ることはなさそう。
USB-Cのややこしさと凄さ
USB-Cケーブルは調べるほどににややこしいが、なかなかすごいやつだ。
基本的に現在USB-Cの主な用途としては充電、データ転送、映像出力、の3つだろう。
充電に関してはケーブルを機器と接続した際にACアダプター、ケーブル、機器の間でやり取りが行われ適切な電力を供給してくれる仕組みになっているので、基本的にとりあえず繋げば充電はできる。
ただしデータ転送と映像出力に関しては、しっかりとケーブルの規格を確認する必要がある。
充電以外の使い方をする場合は、ThunderboltやUSB 3.2、USB4等の規格をクリアしているケーブルを選択しなければならない。
ただ最近のUSB-Cケーブルは基本的にどの規格も下位互換性があるので「いちいち考えるのが面倒くさい!」という方は最新のThunderboltを買っておけば問題なさそうだ。
使用機器、用途
Mac miniに話を戻す。ミニPCなので基本的にディスプレイ、モニター、キーボードは別で必要だ。
デスクツアーでも紹介はしているが、僕は以下の機器をメインで接続し使用している。
- ディスプレイ:Pixio PX278WAVE
- キーボード:logicool G G515リニア
- マウス:logicool MX MASTER 3S
主な用途としては
- keynoteなどを使った仕事用のスライド、書類作り
- ブログ編集
- ブラウジング
- 作業の裏での音楽再生
という、自分で書き出しても恐ろしく大したことない普通の使い方をしている。
無論、M4チップはこの程度の使用はなんの問題もない。
良い点
僕がMac miniから感じたメリットは
- 値段
- 小さい
- アップルであること
大きくはこの3つだ。
値段
WindowsのミニPCであればもう少し安いモデルもあるかもだが、Macがこの値段から購入できるのはMac miniの最大のメリットだと思う。
現在はMacBook Airが148,800円〜、MacBook Proが248,800円〜、iMacは198,800円〜というお値段。(ディスプレイがある分仕方ないが…)
そんな中でMac miniは94,800円〜と言うお値段で10万円を切っている。
ただマウス、キーボード、ディスプレイは付属しないので、そこも一緒に買い揃えるとなると結局他のMacと同じような金額はかかってくる。
なので今までWindowsのデスクトップPCを使っていて他の機器は揃っている、その上でMacに乗り換える場合なんかには10万円を切る値段というのは導入コストとしてはかなり抑えられるので良いのではないかと思う。
それとApple製品は公式通販で購入すれば手数料無料で分割できるのもありがたいところ。さらには学生・教職員価格というのもあるので、学生さんなんかは1割引で購入できる。
小さい
今回のセールスポイントの一つである、12.7cm × 12.7cm × 5.0cmというサイズはデスクに置いておいてもかなりコンパクトでスッキリ。
以前のモデルのサイズは19.7cm × 19.7cm × 3.6cmで、厚みは薄いが大きい。
20cm四方のものをデスク上に置くのは結構邪魔になりそう。立てて置いたりデスク天板裏に収納したりなどもあるみたいだが、いちいちそんなことをするのも面倒だ。
あとやっぱりMacは見た目がいいのでせっかくであれば見えるところに置いておきたい。
大きすぎず小さすぎずなサイズ感でデスクにポン置きしても邪魔にならず程よい存在感。
Appleであること
信者なわけではないが、やはり「Appleであること」はメリット。
そもそもMac miniを購入したのは、職場で使用しているMacBook Airとフォルダの共有をして自宅でも作業がしたいというのが理由。
写真やKeynoteのデータがメインでそこまで膨大なデータ量ではなかったので、とりあえずiCloud+の50GBプランに加入し、デスクトップのフォルダを共有できるようにした。月150円だ。意外と安い。
このおかげで職場での作業の続きがそのまま自宅でも行えるようになった。逆も然り。
周辺機器とかもそうだが、Apple製品はApple製品との親和性が一番高いし一番使いやすく設計されているとは思う。
結局Appleで固めるのが正解なのか…
イマイチな点
これはもう散々言われているが電源ボタンの位置だろう。
前モデルまでは後ろ側面についていたのが今回は裏面に来た。
これは発表された当時かなり物議を醸していた。
ただApple的には基本的に電源は切らず、使わないときはスリープ状態で使用するのを想定して作られているから裏面でも良いみたいな考えっぽい。
そう言われれば確かにiPhoneやMacBookも電源切るのはOSのアプデの時くらいで基本スリープで使用している。
なのでここでいいんだと思う、多分。(笑)
ただ自分は毎日使うわけでは無いので都度電源は落としている。
電源ボタンを触るのは付ける時だけだし、正直指を滑り込ませればすぐ押せるので実はそこまでの不便は感じていなかったりする。
個人的には意外と気にならなかったな…と言うのが正直な感想。
まとめ:まだ使いこなせていない
正直Thunderboltなんかも含めて、まだまだコイツのスペックは引き出せていない気がする。
ディスプレイは同時に最大3台まで出力できたりもするが、そこまで必要とする状態ではない…(デュアルモニター憧れるけど)
ま、まぁ、少し余力を残して使っていくくらいの方が長く使えるハズなんだ、きっと。
ただもう少しコイツの潜在能力を引き出してあげたいところではあるので、何かうまく使える方法はないか今後も模索していきたい。
Mac miniと一緒に使用している機器たちの詳しい記事もあるので、そちらもぜひ。
それでは。