Amazonの奥地、キーボード沼へ
僕はこのブログでも紹介したlogicoolのG515を使用しているのだが、案の定他のキーボードも使ってみたくなってきてしまった。
ただ2万も3万もするキーボードをポンポン買うわけにもいかないので、コスパの良さそうなキーボードをAmazonで探し求めていた。
そこで見つけたのがEPOMAKERというメーカーのキーボード。
今回はその中でもEPOMAKER × Aula F75というモデルを購入したのでレビューしていく。
基本情報
メーカー
聞きなれないと思うのでまずはメーカーについてだが、この商品はEPOMAKERとAulaというメーカーのコラボ?商品のよう。
EPOMAKERは最近キている中国のキーボードのメーカー。
基本的にメカニカルキーボードを販売しており、種類は結構豊富。
価格帯は安いもので11,000円くらいからで、高い物でも20,000円程度だが、Amazonでは定期的にセール対象になっているので、実際はもう少し安めに購入できる。
Aulaも中国のメーカーで、こちらはキーボードだけでなくマウスやヘッドホンなど他のゲーミングガジェットも扱っているメーカーだ。
本体・付属品など
付属品は以下の通りで、特に過不足はない。
- 各言語に対応した取扱説明書
- 主なコマンドなどが記載されたリスト
- 有線接続、充電用のケーブル
- キーキャッププーラー
- 予備のスイッチ4つ
ただ付属のケーブルはちょっと安っぽいグレーなので使わないかな…と思う。
購入した軸
今回購入したのはF75の軸はGraywood V3 Switchというもの。
F75の軸ラインナップは全部で以下の4種類がある。
- Graywood V3 Switch
- Ice Vein Switch
- Crescent Switch
- Reaper Switch
全てリニア軸で、下に行くほど押下圧は重くなる。(とはいっても差は5g程度だが…)
個人的には軽い方が好みなので、Graywoodを選択。
この軸の主なスペックとしては
- リニアタイプ
- 押下圧:40g
- 作動点:1.5mm
- キーストローク:3.6mm
以上のような感じで、押下圧や作動点が比較的小さめなので、おそらく一般的に言われている銀軸に近いような形なのかなと思う。
また軸自体は交換可能で、いわゆるホットスナップに対応している。
サイズ、バッテリー
本体サイズは32.3×14.3cmで高さが4.3cm。重さは約1kgで少しずっしりとしている。
少し高さはあるので、長時間使用する場合などはリストレストがあっても良いかも知れない。
底面に足がついており高さ調整可能。
バッテリーは4000mAhで、Type-Cで充電。
キー関連
名前の通り75%キーボードで、配列はUS配列。
また右上には音量調節、ライティング調節用のダイヤルが付いている。
キーキャップはPBT製で摩耗に強いもの。
キー全体は側面から見た時にカーブを描くような形になっている。
接続方法・技適問題
接続方法は有線(Type-C)、USBレシーバー、Bluetoothの3つ。
ただしこういった海外製品で少し気をつけなくてはならないのが技適。
簡単にいうと、基本的に技適認証を受けていないと、例え実用に問題がないとしても無線接続は使ってはいけないのだ。
軽く調べてみたところEPOMAKERのキーボードは2024年の9月頃から順に技適を取得しているようで、今回購入したF75も10月頃に技適認証されたよう。
AmazonのEPOMAKER公式から購入したが、商品名の部分にに技適認証と記載はされている。
一応認証を受けていない機器での無線接続は法律違反になるっぽいので、海外メーカーの無線系は特に注意した方がいいみたい。
心配であれば有線接続が一番だ。
一応僕は↓のケーブルも一緒に購入して使っている。これはこれでガジェット感があって良き。ゲームをするのであれば有線の方が遅延も無くていいと思うので。
設定など
接続方法の切り替えは上面についているスイッチで行う。
またキーコマンドでWindows、Mac、Android用の切り替えがそれぞれ可能。
バックライトの明るさや光り方もキーで行うことができる。
また右上のダイヤルはOfficeモードとGamingモードがあり、それぞれのモードはダイヤルを5秒間押し込むことで変更できる。
Officeモードでは音量調整と音楽の再生/一時停止、Gamingモードではライティングの明るさ調整と光り方の変更が行える。
専用のソフトウェアがありより細かいキー割り当てやライティングの設定ができるようなのだが、Windowsのみであった…無念。
ライティング
RGBバックライトが仕込まれており、綺麗に光る。
ただしG515のようにキーキャップの文字部分が透過して光ったりはしないので、キーキャップの隙間から光が漏れるような感じ。
光り方の設定に関しては前述の通り、キーコマンド、ダイヤル、専用ソフトウェアで行う事ができる。
使用感
打鍵感・音
メカニカルキーボードと言えば気になるところは打鍵感と音だろう。
打鍵感としてはリニア軸なのでスッと押す事ができ、標準的な感じ。
押下圧40gで作動点が1.5mmと割と小さめなので、キーの反応は早い。
音に関してはリニア軸なので押し込んでいる間は無音で、底打ちの音がコッと鳴り、キーが戻った時にまたコッと音が鳴る感じ。音は積み木同士がぶつかったような感じだろうか…
やや高めの音がコツコツと鳴る感じで、聞いていて心地良い音。
ただし若干音が大きいような気もするので、静かな打鍵音が好みな人は少しうるさいと感じてしまうかも知れない。
音の大きさだけ少し気になるかもだが、打鍵感と音に関しては大体の人が気持ちよくなれること間違いなしである。
Macで使用してみて
Mac側の設定でUS配列を選択し、キーボード側もMac用の設定にしてあげれば問題なく使用可能。
カスタム用のソフトウェアが使えないのだけが残念ではあるが…
良い点
打鍵感・音
繰り返しになるが打鍵感と音に関してはとても良い。音に関してはG515よりも耳が心地良い。
通販サイトのレビューも打鍵感と音を褒めているものがとても多い。
コストパフォーマンス
販売サイト毎で若干値段にばらつきがあるが、大体クーポン使用時やセール時の最安値は大体10,000円強といった感じ。
この打鍵感、音、ホットスワップ対応、RGBライティング付きで10,000円はあまりにもコスパが良すぎる。
イマイチな点
質感
これは値段上仕方ないと思うが、正直に言うと高級感はない。ガワの質感に関しては値段相応といった感じ。
しかしだからと言って安っぽいとか作りが荒い、というわけではないのでそこは安心してほしい。
色
公式の通販サイトだと3色、Amazonだと古いモデル?もあるのか7色のカラーバリエーションがある。
今回購入した色はメインカラーはホワイトだが、ライトブルーとネイビーのキーがあるので白アイテムのこだわりがある人はちょっと選びにくいかもしれない。
できれば2色でのモノトーンなカラーのラインナップなども欲しかったところ。
デフォルトがリニア軸のみ
これは好みにもよるが、元々選べる4種類の軸が全てリニア軸なので、タクタイル軸が欲しい人にとっては選択肢から外れてしまう。
ホットスワップに対応しているので軸交換は可能とはいえ、1万円のキーボードにわざわざそこまでするかと言われれば微妙かも。
まとめ:コスパの鬼
1万円なのであまり期待はしていなかったが、予想より遥かに良いキーボードだった。
しつこいようだが打鍵感と音が非常に良い。機能面も特に過不足なく、Macでも問題なく使用できている。
それでいて最近ではあるが技適認証も受けている。
価格を考えると十分すぎる商品力。安いので気分転換用やサブのキーボードとして置いておくのも良いだろう。
もちろんEPOMAKERはこのモデルだけではなく、他にもたくさんの種類のキーボードがあるのでぜひ自分に合ったキーボードを探してみてほしい。
同シリーズで65%キーボードも最近発売されたようだ。
また僕が購入したコイルケーブルはこちら。
それでは。